皆さん、こんにちは!
先日、やっと1科目のFARに一発合格できたため、その勉強法を書いていこうと思います。
また、会計・簿記知識一切なしからの挑戦だったので、同じような境遇の人の役に立てれたら幸いです。
私の受験時のスペック
Profile
・大学生(農学部)
・会計単位ゼロ、簿記受験経験なし
・英語力:TOEIC910点、TOEFL104点
英語はかなりできる方だと思いますが、大学で会計単位は一つもとっていなかったので、会計に関する知識等は全くなかったですね。
売掛金、買掛金何それ?みたいなレベルでしたが、しっかりとFARに半年後には合格できたので、全然何とかなります!
受験までのスケジュール

FAR初受験までのスケジュールは以下のようになります。
FAR受験までのスケジュール
2020年10月下旬:Abitus入会
2020年年末までに、英文会計・FAR1・BEC1・AUD1の単位取得
2021年1月末に、出願に必要な単位を全て取得
2021年3月末までAbitusの問題集で演習
2021年4月:模試、リリ問、Wiley Online Testbank
2021年5月:受験
コロナの影響で、出願手続きが大幅に遅れたこともあり、長々と半年ほど初受験までかかってしまいました。
単位取得や出願手続きはとにかく時間がかかるので、短期合格のためにもなるべく早めに完了させておきましょう。
勉強時間

私は、勉強時間を測っていなかったので、正確な時間は言えませんが、初受験までに6ヶ月かかったうち、2ヶ月くらいはFAR以外の科目の単位取得を行なっていたため、実際のFAR学習期間は4ヶ月ほどです。
そして、大学生かつオンライン授業ということでかなり時間があったので、プライベートの関係で勉強していない日以外は、1日に5〜6時間は確実に勉強していたと思います。
なので、5~6時間 x 110日(勉強してない日を差し引いて)=550~660時間ほどだと思います。
私の受験結果
初受験の結果ですが、FARは81点で合格することができました。
高得点でなければ、ギリギリ合格でもない中途半端な結果ですね。笑

私の具体的な勉強方法

では、ここからはFAR合格までの勉強法を細かく書いていこうと思います。
FAR合格に使用したテキスト
まず、FAR合格までに使用したテキストは以下になります。
使用したテキスト
・アビタスの教科書と問題集
・リリース問題(2020~2016)
・アビタス模試
・Wiley Online Testbank
上記の他に会計初学者等いうこともあり、日商簿記3級のテキストも1週間ほどかけて勉強しました。
アビタスに英文会計のテキストもありますが、日商簿記のテキストの方がより丁寧に解説しているので、完全に会計初心者の方は購入をおすすめします!
FAR勉強スケジュール
Step 1: テキスト・MC問題をスピーディーに一周
Abitusなら、講義は1.5倍から2倍速で再生可能なので、スピーディーに終わらせましょう。
自分も最初は、1周目からしっかり全て理解してやろうと意気込んでテキストと問題集をじっくり時間をかけてやっていましたが、時間の無駄だったなと思います。
FARはUSCPAの4科目で最も量がある科目で、1周目からいくら全て理解しようと頑張っても、テキストの1周目を終えると、始めに学んだことの知識はボロボロ落ちてきます。
また、テキストを1周目終わらせることで、全体像が大体掴めると、今までわからなかった問題がいきなりわかるようになります。
Step2: テキスト精読・MC問題2〜3周・TBS演習
テキストとMC問題を1周後、
テキストの精読→対応したChapterのMCを解く
の手順で復習するようにしました。こうすることで1周目に理解できなかったことがスムーズに頭に入ることが多々ありました。例えば、OCI(包括的利益)は1周目は何を言っているのかさっぱりでしたが、2周目に精読したらすんなり理解できました。
自分は紙の問題集で演習する派なので、以下のようにマークをつけながら演習してました。
記号の意味
✔︎ー 根拠を持って正解(次の問題に進む)
▲ー 根拠なしに適当に選んで正解(教科書・解説を読み直して復習)
✖️ー不正解(教科書・解説を読み直して復習)

TBS演習について
TBSの演習をいつ始めるかを疑問に感じる人も多いと思いますが、個人的には最低でもMCは一通り1周してからのほうが良いと思っています。
問題によっては様々な論点にまたがって出題されるものもあり、その論点を知らずに解いても復習で納得できなかったりと無駄になってしまうと思います。
Step3: 苦手なMC問題演習・Wiley Online testbankで補強
Step2までの勉強を終えたら、大体自分の苦手な分野が見えてくると思います。自分は有価証券・連結あたりの正答率が悪かったです。
その苦手分野のみに注力して、追加で2~3周ほど問題集を回したと思います。
以下の方法で復習していきました。
MC演習→教科書読み込み+Google先生、Youtubeの講義を聞く
Googleで調べる際に頻繁に参考になったのが、https://www.investopedia.comです。英語で全部書かれているので、読むのに少し時間がかかりますが、詳細に説明してくれます。
また、Youtubeで参考にしたのが以下のチャンネルです。
- Farhat’s Accounting Lecture
-
各論点を細かくまで説明してくれるので、動画はかなり長め。根本的にわからない時に参考にしてみるといいと思います。
- Edspira
-
各論点を簡潔に説明してくれるので、動画は5分くらいで短い。補足説明等が理解を深めるのに役立ちました。
Wiley Online Testbankに関して
Abitusの問題集では不十分という声を多く聞いていたので、購入することにしました。
購入に関しては、以下のようにAmazonでも購入できますが、Wileyの公式ウェブサイトで購入すると割引が使えるかつ、いつでも在庫があるので到着も早いはずです。自分はAmazonで買ってしまいましたが、届くまで1ヶ月くらいかかりました。
約2000問収録されていて、とりあえず2週間ほどで1周し、その後間違えた問題のみ2周目を行うようにしましたが、あまりにも量が多かったので、80%の完成度でよしとしてやめました。

Wileyで学んだ細かい内容は、MacbookでiPhoneと連動できる「Note」のアプリにその内容を入れて、スキマ時間等にとにかく眺めていました。

でも、実際にWileyは必要なの?思う方もいると思うので、個人的なメリット・デメリットを挙げます。
上記を踏まえると、
必ずしもWileyは合格に必要ないと思います。リリース問題がたくさんありますし、そちらで十分なはずです。
Step4: アビタス模試、リリース問題、直前対策(アビタス)
次にアビタスが提供してる模試を試験の約1ヶ月前に受けました。ご参考までにスコアを載せます。(Ver.12.01)

合格者平均点が59点だったので、若干それより低い点数となりました。
MCに関しては本番に近いレベル、TBSに関しては本番の方が難しいなと受験を終えて感じます。
AICPAリリース問題に関して
AICPAのリリース問題は第二の教科書といっても過言じゃないくらい大切だと思います。
知識の補強だけでなく、本試験でいくつか類似問題も出題されました。
本番の出題傾向もしっかり捉えており、言い換えればリリース問題に全く出題されないような論点は本番でも出題される可能性が低いということです。パートナーシップと個人財務諸表が良い例かなと思います。
また、ご参考までにですがリリース問題の正答率を記録してあったので、載せておきます。
1回目(4月) | 2回目(5月) | |
2020 | 23/38=60% | 33/38=87% |
2019 | 29/37=78% | 31/37=84% |
2019追加 | 38/50=76% | 47/50=94% |
2018 | ? | – |
2017 | 41/50=82% | – |
2016 | 38/50=76% | – |
2回目は答え覚えてしまった部分もありますが、大体リリース問題で8割後半取れる完成度で本番に臨みました。
何年前まで遡ってやるべきか疑問に思う方がいると思いますが、基本的には「できるなら全部」が吉だと思います。
改正論点等が気になることもありますが、それでも大半の問題は現行試験でも問われるようなものです。
アビタス直前対策
アビタス生限定になって申し訳ないのですが、アビタスの直前対策は秀逸です。
特に直前対策で演習したFS調整問題、後発・偶発事象問題は本番のTBSでも出題され、本当に助かりました。
FAR得点のポイント
次にFARで得点するためのポイントを少しご紹介していきます。
FARはなんといっても仕訳
沢山の人が言っている通り、仕訳ができるようになることがFAR合格への近道です。
MCでは、確かに仕訳に関する問題が多く出題されるわけではありませんが、
配点の50%を占めるTBS問題では、仕訳ができないと全く歯が立ちません。
TBS問題の種類に
- FS調整
- 仕訳問題
があるのですが、仕訳問題は当然ながら、FS調整の問題は仕訳がしっかりできるかつ、その仕訳の財務諸表への影響がわからないと、ほぼ全滅します。
実際、本番ではTBS8問中、以下の4問で仕訳がわからないと何もできない問題が出てきました。
本番TBSの出題内容
・連結財務諸表の調整
・キャッシュフロー計算書の調整
・持分方の仕訳
・IFRSの減価償却に関する仕訳
ですので、教科書に載ってる仕訳はとことん覚えるように勉強していくのが得策です。
私の場合は、苦手な仕訳のリストをメモに書き出し、朝晩、頭の中で仕訳をきっていました。

無駄だった勉強法

最後に、FAR初受験にあたって失敗したなと思う勉強法をシェアします。
単位取得に時間をかけすぎる
これは、本当にやってはいけないことです!
自分は最初の内は「全単位Aをとってやろう!」と、英文会計入門から徹底的にやろうとしてました。その結果、一つの単位を取るのに2週間ほどかけてしまい、大幅に勉強スケジュールが遅れました。
今後、取得単位を使わない方以外は、絶対に落ちることはないので、速攻で単位取得は終わらせましょう!

教科書のみを読み込む
先に触れましたが、教科書を読み込むだけでは、全く知識が定着しません。
例えば、FARで仕訳を覚えるときも、教科書を眺めるのではなく、実際に手を動かしながら、ぶつぶつと独り言で解説しながら、覚えるべきです。
基本的には、講義を聞いて教科書が一周終わったら、もう教科書は辞書のような存在で、問題演習で間違った箇所をその都度、調べていくのが効率的です。
まとめ
4ヶ月もの時間をかけてしまいましたが、会計・簿記の知識が一切なくても一発でFARに合格できました。
まだまだ、3科目残っていますが、一緒に頑張っていきましょう!
Thank you for reading.
Kazu,
コメント
コメント一覧 (2件)
勉強法の参考のため、ブログ読ませていただきました。
一つ教えていただければなのですが、eラーニングは1論点ずつの方でしょうか?こちらは教科書を読んでいるだけのような気がして、教室講義の収録版の方が掻い摘んでにはなりますが教科書以上の学びがあることが多く感じており、こちらだけでいいのではと悩んでいます。
また、MC問題は解きながら解説動画を見ると思うのですが、正解した問題も念のため見ていましたでしょうか?
ご教授いただけますと幸いです。
isseiさん
ブログを読んでいただきありがとうございます!
質問への回答になりますが、
1) 収録版の方がいいのではないか?
私は1論点ずつの講義動画のみを視聴して全科目に合格してきました。
確かにisseiさんのおっしゃる通り、8-9割は教科書にすでに書いてあることをそのまま話しているので、私自身もあまり価値がないように思い、科目によっては講義動画をほとんど見ずに合格したものもあります。
教室講義の収録に関しては、私はほとんど使ったことがないのですが、周りで使ったことがある人は確かにわかりやすいとは言っていました。
しかし、これは個人の好みで、私の場合は各講義が非常に長く、区切れも曖昧になるため少し使いにくいと感じ見ませんでした。
したがって、私が受験時代に戻るとすれば、まず1論点ずつの講義動画でスピーディーに全論点を学習、次に理解度が低い・教科書の説明がわかりにくい論点を教室講義で復習。の手順で行うかなと思います。私個人の意見ですが、参考にしていただければと思います!
2)正解した問題も講義動画を見たか?
完全に理解した上で正解した問題は講義動画を見ずに次の問題の復習に入っていました。しかし、曖昧な理解or適当に選んでたまたま正解してしまった問題は不正解と同等とみなしていたので、解説動画や教科書を使って理解を深めていました。
また疑問が浮かびましたら、いつでもブログにコメントを残していただければ精一杯回答させて頂きます!
isseiさんの合格を心から応援しています!